<アンケート実施の背景>
『4MOON』は、生理日管理以外に、体重・体脂肪の管理、食事記録、気分や症状の記録、カレンダーで生理周期と予定管理を1つの画面で確認できるのが特徴です。運営をしていく過程において、女性アスリートならではの課題があること、支援が必要であることを知りました。
そこで、生理周期によって競技練習やトレーニングに支障はないのか、大会スケジュールに合わせてベストコンディションをもっていけているのか、生理周期による不調をコーチ・監督に相談しているのか、アンケート調査を実施することにより、女性アスリートのリアルな声を聞き、具体的にどのような課題があるのか把握することで『4MOON』の機能改善に役立てると共に、アンケート結果を発信することによって、世の中の企業、人々、関係者が課題を理解し、女性アスリートへさらなる支援が集まることを期待しております。
ここでの女性アスリートとは、プロ・アマチュア問わず、学生生活における部活動など、これまで競技を行ってきた人のことを指します。
<アンケート調査概要>
調査期間 :2022年6月1日(水)〜2022年7月31日(日)
調査方法 :インターネット
調査対象 :これまで競技を行っていた女性
有効回答数:n=132名(内訳 ~19歳:47名、20~29歳:64名、30歳~:21名)
調査エリア:全国
モニター提供元:自社調査
<アンケート調査結果トピックス>
- 89%が生理やPMSで困っている。困っている具体的なコメントも紹介。
- 「生理やPMSは友達に相談」が59.8%。一方で11.4%が誰にも相談できていない。
- 生理に関して支援してほしいこと。
- 約9割の女性アスリートが生理やPMSで困っている
生理やPMSで具体的に困ることは何か複数解答可で聞いたところ、132名の女性アスリートのうち118名(全体の89%)が困ることがあると回答し、「生理が重い日に練習がきつい」が54.5%、「試合と生理日・PMSが重なる」が46.2%、「生理が漏れないか不安で集中できない」が42.4%と、割合として多い結果となりました。
<生理やPMSで困った具体的なコメントを抜粋>
・ユニフォーム・ウェアが白なので漏れが気になって試合や練習に集中できない。
・タンポン代がずっとかかって負担。
・生理・PMSの症状を理解してもらえず「カラダが弱い」「自分に甘い」などの発言を受ける。
・練習中にこまめにナプキンを替えに行けない。
・生理痛がひどすぎて練習ができない。
・生理痛で休みたいのに、休めないことが多い。
・痛み止めが効かないこともあり、試合や練習に集中できない。
- 生理中の症状は多種多様
生理中の症状について複数回答可で聞いたところ、「月経痛がつらい」「イライラ」が上位を占め、次いで「疲労・脱力」、「おなかが張る」、「頭痛」、「憂鬱」、「下痢」、「食欲不振」、「吐き気」など多種多様です。症状の平均個数を見ると、1人あたり3.5個となり、複数の症状が生理中に発生していることがわかりました。
- 生理中に練習を調整している人は約18%
そこで、生理中の練習はどうしているのか複数回答可で聞いたところ、132名の女性アスリートのうち24名(約18%)が「少し練習を軽めにしている」「重い日は休んでいる」と回答しています。
一方で、生理中の症状で「月経痛がつらい」と回答している人のうち86%(62名)が通常通り、または痛み止めを飲みながら練習しているという結果となりました。多くの人が、痛みに我慢しながら練習に励んでいるようです。
- PMSの症状がある人は46%
PMS(月経前症候群)の症状について聞いたところ、症状があると回答した人は、全体の46%(61名)でした。
PMSの症状は「イライラ」が73.8%でトップ、次いで「眠気」「過食」と続き、多岐にわたっています。症状の平均個数は1人あたり5.3個で、複数の症状がPMSとして発生していることがわかりました。
- 約6割が生理やPMSは友達に相談
生理やPMSの相談相手について複数回答可で聞いたところ、「友達」が圧倒的に多く、次いで「親」という結果になりました。
医師、コーチ・監督への相談は少ない結果となっています。相談するのが恥ずかしい、医師に相談するまでもないなどの考えがあるのかもしれません。
また、「相談できない」が11.4%もいることから、女性アスリートに限らず、女性が生理やPMSについて気兼ねなく相談できる場や周囲からの声掛けが必要なのかもしれません。
- コンディションが良いのは生理直後が多い傾向
コンディションが良い時期について聞いたところ、「生理直後」が37.9%と最も多く、生理周期とコンディションが良い時期に関係性を感じている人が約66%という結果となりました。
- 女性アスリートが思う支援してほしいことを抜粋
・生理用品を安くしてほしい。
・生理用品を配ってほしい。
・ピル料金を支援してほしい。
・気軽に生理、PMS、カラダのことを相談できるサービスがほしい。
・食事の栄養管理のアドバイスがほしい。
- 同アンケート内でピル服用についても聞いています
アンケート結果の続きは、以下のリンクより記事をご覧ください。
記事URL▶https://4meee.com/articles/view/30015680